こんばんは。
久しぶりのキャスト日記更新となりましたが、僕は変わらず元気に笑顔で過ごさせていただいていました。最近は暑い日が増えるようになってきて、梅雨のその先にある夏の訪れをほんのりと感じています。
最近はバタバタとしていたこともあって、大好きな読書も少しずつという日々が続いていましたが、ようやく先日読み終わったのが星野道夫さん著、旅をする木でした。
結論から言うと、感銘を受けずにはいられませんでした。
日本、特に東京で過ごしていると全く逆の大自然という環境で過ごす日々を描写したエッセイ集です。
僕はこの本に関しては少しずつ読み進めていったことが、逆に良かったと読み終わった今では感じています。
星野さんは書く文章一つ一つに心がこもっていて、描写も美しい。且つ哲学的な面もあり、何かを考えさせられる。山々に囲まれた土地の、綺麗な夜空の星のような、静かで、でも美しさと力強さを感じるような文章。そんな文章を少しずつ読むことで、大切にしっかりと感じる時間を何度も持てたことに、バタバタとしている時間の中で出会えた本として素敵な機運を感じます。
遠いアラスカの土地、僕とは全く無縁で、もちろん行ったことも無い土地ですが、自然の雄大さと美しさを感じられました。動物にも、大地に生える木にも、どんな小さなものにも一つ一つ偉大な物語があって、必死で生きている。自然それ自体にも誕生から悠久の時を過ごしてきた中に数えきれないほど多くの変遷の積み重ねがあり、僕が生きている今はその積み重ねのコマ送りの一コマとも言えないほど、一瞬を切り取ったものでしかないのだな、と改めて思えます。でも、だからこそ、その一瞬に立ち会えたことに、何か面白さを感じます。
過酷な自然に生きていると、常に死と隣り合わせであると思います。それは人も自然も。それは星野さんの死の経緯も含め、大自然の中で命を落とした方の描写を、本を読んでいる中で見て、多々感じたことでした。だからこそ、選択肢として用意されたAとBの積み重ねの重要性は計り知れないかな、と。
でも、それはどんな環境で生きていても、選択肢の積み重ねの重要性という意味では、そこに違いはないと思いたいです。僕自身にも大きな選択肢は人生の中でありました。それらは人生の舵取りを大きく変える選択であったと思いますが、目立つ選択の中にも、小さな目に見えないような選択を大きくした積み重ねもあると思います。その集合体に導かれた先にある物が今なのだと思うと、出会えた人、現在の環境などに運命的な物を感じずにはいられませんし、月並みですが感謝という思いも持たなければいけないなと。
今回、本を読んで、改めて僕には知らないことばかりなのだなと実感しました。限られた人生の中で、本でも自然でも、全てを見たり、感じたり、知るのは確実に不可能ですが、知らないことがたった一つでも減るということは素敵なことだと思いますし、その為の行動も続けていきたいです。
小学生や中学生、もっと若い時分にこういった本に感銘を受けられる感性であったなら人生が少しでも変わったかもしれません。もっと早く出会いたかったのが正直な感想ですが、何かに遅いということは無いと信じたいですし、読んだ経験を、今ここから、この先に何かしらの形で活かせたらと思っています。
絶対に星野さんの本は買い集めていこう!
では、今日はこの辺で!今日もありがとうございます😌